めぐりあい観音

住所 福島県福島県会津若松市七日町7-36

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ご紹介

父子の奇跡的な出会いにまつわる、天台宗常光寺境内の観音様。昔、京都・宇治に茶問屋を営む傳右衛門と傳七という父子がいました。ある日、長男の傳七が出奔し、行方が分からなくなりました。父傳右衛門は何としても探そうと、観世音菩薩の像を背負って諸国修業に旅立ちました。何時しか会津にたどり着き、七日町の常光寺に立ち寄りました。住職からお茶を勧められて、一口飲んだところ、「おや?この味は?」と一瞬、びっくりしました。《この香り、風合いはまさしく我が家の家伝のお茶ではないか》。傳右衛門は住職に問いました。

「このお茶はどなたが淹れてくれたのでしょうか」

「ああ、これは当寺の若い修行僧が入れたお茶です」

若い修行僧こそ、傳七だったのです。傳右衛門はここに堂宇を建て、背負っていた観世音菩薩像を安置したのは言うまでもありません。これがめぐりあい観音堂です。以来、人と人との巡り会いの観音様として信仰を集めています。